Saturday, February 07, 2009

Mail from Vancouver (05/9/6)

先日上智大学の先生が、メードインジャパンのキリスト教についての考察をくわえられたとのお話をうかがいましたが、こちらに来ている日本人のクリスチャンから、どうして日本の教会は伸びないのかという話を聞きました。



こちらの教会では、スモールグループというのが盛んで、その中で平信徒の lay leader が育っていき、グループが10人以上になると、また分かれて、新しいスモールグループが生まれ、増殖していきます。 何千人、何万人という規模のメガチャーチも、スモールグループなくしては存立し得ず、スモールグループに属さない人は教会にも属さないというのです。



日本では、そういう素人がリーダーやメンター、つまり助言者として相談や指導にあたる人がおらず、したがってスモールグループもなく、すべての負担が牧師にかかってきます。 ですからバーンアウトして辞めていく牧師が多いようです。



また牧師夫人に対するプレッシャーも圧倒的なもので、疲労困憊した夫人達は、とかく精神的肉体的負担から。元々優しい人も次第にコワイ顔になっていくそうです。 



たとえば、結婚式にしても、日本では、お掃除から披露宴まですべて牧師夫人の役目。 カナダやアメリカなら、たとえ教会で披露宴をしても、そうしたサービスは外部のケーターリングに頼むのが常識です。



そういう負担が増えると、心優しい人でも次第に意地悪になり、人を裁くパリサイ人のようになってしまうようです。 つまり厳格な律法を遵守することを主張し、これを守らない者を厳しく裁き、汚れた罪人として非難するわけですが、実はイエスこそそうした偽善者を憎み、激しく攻撃したのでした。

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